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中古マンションのリノベーション期間|準備から完成までのスケジュール

「中古マンションのリノベーション期間」について気になっていませんか?中古マンションを購入してリノベーションを考えていると「スムーズにリノベーションが進むのか?」「問題が発生して長引いてしまうのではないか?」以上のような不安を考えている方も少なくないでしょう。

実際に中古マンションのリノベーションを行おうとすると、思ったより期間が必要だったりします。そこで今回は以下のトピックについて解説します。

・中古マンションのフルリノベーションと部分リノベーションに必要な期間
・中古マンションのリノベーション期間が長引く要因
・中古マンションのリノベーション期間中の注意点

この記事を読むことで中古マンションのリノベーションにかかる期間について知ることができます。「中古マンションのリノベーション期間を知っておきたい」という方はぜひ参考にしてください。

中古マンションのフルリノベーションに必要な期間


中古マンションのフルリノベーションにかかる期間は一般的に5ヶ月から7ヶ月程度です。前提としてリノベーションには設計期間と工事期間の2つがあり、物件の大きさや戸建て・マンションかどうかによっても必要な期間が変わります。

一般的にはフルリノベーションをする場合は、2ヶ月程度の設計期間と3ヶ月程度の工事期間が必要となります。また問題になるのが管理組合からの許可を得ることです。

部分リノベーションであれば特に許可が必要ではない事もありますが、管理書類に基づいた工事であれば問題ありません。しかしフルリノベーションであればマンションの理事会からの許可を得るべき項目が多いです。

そして理事会はいつ開催するか不定期であるケースが多いです。設計図を制作しても許可が下りず、工事に取り掛かれずに予定より大幅に遅れることも稀にあります。

また工事が正月やお盆などの長期休暇に被る場合は、その間、工事が進まないこともあります。

弊社クルーに聞く中古マンションのリノベーションにかかる平均期間

マンションのフルリノベーションだと工事期間は2ヶ月くらい(+設計期間)です。部分リノベーションだとその規模に応じて短くなり、戸建リノベーションだと面積に応じて、リノベーション期間は長くなります。
中古マンションのリノベーション工事期間だけだと平均1.5ヶ月程度です。(設計期間は別です。)フルリノベーションの場合は内容にもよりますが、2ヶ月程度の期間を頂いており、部分リノベーションの場合で2週間~1ヶ月程度の工事が多いです。また、工事期間内において長期休暇をまたがる場合においては通常よりも工期が長くなりますので、時期のご相談も一緒にされると良いかと思います。

中古マンションの部分リノベーションに必要な期間


部分リノベーションとは、トイレや浴室、キッチンなどピンポイントでリノベーションを行うことです。クロスや造作家具など、理事会の許可がなくても工事が可能な工事もあります。

ここからは場所別にリノベーションにかかる期間について解説していきます。

キッチン

キッチンのリノベーションであれば2日から4日程度で完了いたします。ですが新しいキッチンを取り付けるだけでなく、床の修繕、給排水管工事もする場合は1週間程度かかるでしょう。

もしリノベーションによってキッチンの位置を変更する場合は新しく取り付ける箇所と以前あった場所の2箇所の内装工事も含むため、2週間〜1ヶ月程度の期間が必要になります。

浴室

浴室もユニットバスかセパレートかアメリカンセパレートかなどによって工事の期間が変化します。たとえば、ユニットバスからユニットバスへの交換工事であれば必要な期間は4日程度です。

具体的な工程としては既存のユニットバスを解体したのちに新しいユニットバスやドアを設置して、水道の配管工事や電気工事をおこなう流れになります。ですがユニットバスからセパレートに変更するなどの際は内装工事もおこなう必要があるため5日から10日程度かかるケースが多いです。

他にもお風呂にタイルを使っている場合などさまざまな条件によって期間が変動することがあります。

トイレ

トイレ本体の取り換えであれば1日あれば工事が完結します。和式から洋式に変更する際は2日程度です。

さらに床の補修工事や壁紙などの工事もおこなう場合はさらに1日程度必要で、合計で3日から4日程度かかります。トイレのリノベーションも人気なリノベーションポイントです。

理由は高齢化時のバリアフリー化や新しいトイレに装備されている節水機能が主な理由となります。他にも最近のトイレは殺菌作用や汚れが付きにくい素材を使っていることによる衛生面の向上、そして雰囲気を変えたいという理由などもあげられます。

洗面台

洗面台の交換のみであれば、半日から1日程度で完結します。ですが床の補修工事、壁紙などの内装工事なども含めば3日から1週間程度かかります。

また洗面台には大きさや収納などによるランクが存在しており、ランクによって工事期間が変化することもあります。たとえば最もランクの高いハイグレードでのリノベーションをした場合、内装工事が必要になるので1週間前後はかかります。

一方で最もグレードの低いユニット洗面台であれば、数時間で完結するケースが多いです。どのグレードを選ぶか、一緒に内装工事をおこなうかなどの条件によって期間が変わることを知っておいてください。

間取りの変更

間取りの変更は部分リノベーションの中でも比較的時間を必要とする傾向があります。たとえば間仕切り壁を撤去して2室を1室にしたり、収納スペースを増やしたりするリノベーションをおこなう場合は、木工事や電気配線の工事、床や壁紙の内装工事など工事項目が増えてきます。

工事期間も長くなりやすく、工事の内容、広さによっては1ヶ月程度時間がかかることもあるでしょう。ですが、間仕切りを減らしてリビングスペースを広くしたいといった特に電気工事や木工事を要しない工事であれば、床の工事があるものの5日程度で工事が終わります。

壁や天井、床の張り替え

壁や床、天井のリノベーションは1日から3日程度で工事が完結します。和室を洋室にしたり、逆に洋室を和室にするようなリノベーションであれば1週間から2週間程度の期間が必要になるでしょう。

また床の張り替えと同時に床暖房を備え付けるケースも多いです。床暖房を備え付ける場合は電気工事も必要となってくるので、より長くなることを想定しておきましょう。

具体的に床暖房を備え付ける際は2日程度の工事期間がかかります。同様に壁のリノベーション時に断熱材を使うこともよくあるのですが、一般的に1日から2日程度で完了します。

中古マンションのリノベーション期間が長引く要因


中古マンションのリノベーションはさまざまな要因によって長引きやすいです。主に3つの原因に分けられるのでしっかりと確認していきましょう。

工事期間の延長

リノベーションが延びるケースとして工事期間の延長もよくあります。躯体や配管など目に見えない部分は解体しないと状態がわからないことが多く、解体してみたら、中古マンションであるため追加工事の必要があったということがあります。

特殊なデザインやイラストを設計して、特注の部品、絵画、海外にしかない珍しい材料などのさまざまな材料を使う場合はそれだけトラブルが発生しやすく、延期になることもあるでしょう。

またフルリノベーションであればお盆や正月、ゴールデンウィークなどの大型連休をはさむことになるので、施工会社も休みになります。このような可能性によって工事期間が長くなる可能性が高いです。

近隣住民とのトラブル

中古マンションのリノベーションの延期理由に密接に関わってくるのが近隣住民とのトラブルです。工事では大きな音を立てると近隣住民とのトラブルになります。

そこでトラブルを避けるために事前に近隣住民がいつなら迷惑にならないかを調べておきましょう。たとえば、休日や平日の午前中のリノベーションを禁止され、日程や時間帯が限られることがあるでしょう。

上記のような制限からリノベーション期間が長くなる可能性があります。近隣住民とのトラブルを避けるためにも、上下3軒と両隣の近隣住民には事前に挨拶とリノベーション完了後にも感謝のあいさつに向かいましょう。

中古マンションのリノベーション期間中の注意点


中古マンションのリノベーションの期間中にも注意するべき点が存在しています。注意するべき点を抑えていないと費用や生活の面で苦労するのでしっかり確認しましょう。

仮住まいを検討する

フルリノベーションはもちろん、部分リノベーションでもキッチンやトイレ、お風呂などの水回りが使えなくなると不便です。実家やまだ住んでいる家があるなら問題はありませんが、今住んでいる家をリノベーションしている人は仮住まいの検討は必須です。

そこで敷金、礼金の初期費用がかからなく、希望する期間だけ借りられる短期賃貸マンションをおすすめします。また短期賃貸マンションでは家具や家電の貸し出しのサービスがあり、水道代や電気代は家賃に含まれているので、必要になるのは退去時の清掃費くらいです。

一般的な賃貸住宅で仮住まいをすることもよいのですが、敷金礼金の手数料に加えて、電気ガス、水道などの費用も契約する必要があります。さらに契約して数ヶ月で退去する場合は賃貸契約に引っ掛かり、違約金を払う可能性もあるでしょう。

金銭的には賃貸住宅はデメリットが多いですが、家具を持ちこめたり、半年以上の長期間であれば快適に暮らせるというメリットがあります。他の選択肢としてホテルで暮らすという選択肢もあります。

ホテルで暮らす際のメリットは制限はあるものの家具を持ち込めたり、費用が初期費用や光熱費がかからず、宿泊費だけになる点です。ホテルを選ばれる際はウィークリープランといった短期賃貸プランがある長期滞在型ホテルを選びましょう。

スケジュールに余裕を持つ

中古マンションを部分リノベーション含め、フルリノベーションすると予定どおりに進まないことがあります。たとえば子供が春に小学校に入学するため、家を変えようと思った際に3月に終了するようにリノベーションの予定を組んでいましたが、年末年始の休みなどから予定していたスケジュールより遅れて、リノベーションが完了したのが4月半ばになってしまうケースです。

他にもキリの良いタイミングで賃貸との引継ぎができなかったため、余分に費用を払ったというケースもよくあります。あらかじめ余裕をもってスケジュールを組んでおくことが非常に大切です。

弊社クルーにインタビュー!リノベーション向けの中古マンション探しを弊社に依頼するメリットとは

弊社クルーに中古マンションのリノベーション期間に関する質問をしてみました。

中古マンションのリノベーションの繁忙期があれば教えてください。

特にありませんが、期間が長くならないようにするなら、年末年始やGW、お盆などは当社含め各業者がお休みになりますので、その時期を挟まない方がスムーズかとは思います。
特にありませんが、期間が長くならないようにするなら、一般的には年末や年度末やその会社の決算月を避けた方が良いです。新しい生活に向けてリノベーションをされる方もいらっしゃると思いますが、雨だと工事の影響が出ますが、外部の工事が少ない室内のリノベーションのみであれば影響もかなり少なめだと思います。

中古マンションのリノベーションを依頼するおすすめの時期はいつですか?

一般的に年末や3月はお引越しシーズンになるため、お引き渡しがその時期にならない方が、お引っ越しもしやすいと思います。
冷暖房の必要のない季節はオススメかと思います。住みながらのリノベーション工事をされる方もいますが、ストレスなく進められます。ですが、リノベーションする理由によってはなるべく早く行動することが結果満足に繋がると思います。

株式会社standardの「中古マンションのリノベーションスケジュール」を知りたいです。

ご相談からお引き渡しまでの流れ」をご覧ください。

まとめ

フルリノベーションや部分リノベーションは予想よりも時間が必要になることが多いです。こまめにリノベーションの進捗状況を確認しておきましょう。

さまざまな事例から実際に自分のイメージに近いリノベーション例を見つけて、どれくらいの時間を要したか確認したり、リノベーションについて理解したりすることも必要です。その他にも早めにリノベーション会社に問い合わせするなど、できることから着実におこなっていきましょう。