8ish / Cafe & Bar

心斎橋駅すぐ、8ish Cafe & Barオープン。店舗デザイン・リノベーションに携わらせていただきました。

インダストリアルな要素と温もりのある素材を融合させ、スタイリッシュでありながら居心地の良い大人の空間を創出しました。
デザインのベースには、躯体現しの天井、モルタル調の壁面、そして土間表しの床を採用へ、無機質な都会的な雰囲気を演出しています。
対照的に、既存の天然木ライブエッジの長いカウンターテーブルと、新たに施工した突板材のアクセントウォールが、空間に温かみと重厚感を与えています。この突板材は、施主様が「Standard Cafe & Gallery 靭公園店」で使用されている素材を気に入って選ばれたものです。
この温かみのある木質感と、無機質なコンクリート調の壁面とが、美しいコントラストを生み出し、空間に奥行きを与えています。

カウンターには、メタリック調のシートを施し、まるでステンレス板のようなシャープな光沢感をプラスしました。
また、店内中央の圧迫感のある柱には全面に鏡を設置し、天井を解体した構造と相まって、空間全体をより広く、開放的に感じさせるデザインとしています。鏡には施主様設置のネオンサインが多角度から反射し、空間に活気と遊び心をもたらします。

アクセントウォールと色味を合わせた商品棚の上部吊り戸棚や厨房扉が、空間全体の統一感と洗練された印象を高めています。

レストルームは白の清潔感あるタイルと、施主様ご要望の淡いピンク色の壁面で構成しました。真鍮をアクセントとして取り入れることで、可愛らしすぎない、品格のある大人なテイストに仕上げています。

ファサードは既存のFIX建具を引き戸に変更し、扉を開くと間口1000mm以上の開放的で入りやすいエントランスを実現。お昼は外のスペースでのカフェ利用も可能です。正面ドアのハンドルも真鍮に交換し、ファサード全体の高級感を格上げしています。

既存設備を活かしながらも雰囲気を一新し、洗練された都会的なインダストリアルと包み込むような温もりが見事に融合した、居心地の良い特別な空間が完成しました。