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中古マンションのリノベーションでよくある5つの後悔とは?

中古マンションのリノベーションをしたいけど後悔したくないなと思っていませんか?
中古マンションのリノベーションについて調べて、失敗談ばかり見ると
「やっぱり中古マンションのリノベーションって後悔するのかな」
「費用は高いけど普通に新築の家を建てたほうが後々満足するのかな」

上記のように思う方も少なくないでしょう。
ですがしっかりと中古マンションのリノベーションの方法や注意点、更に後悔した例まで調べるとむしろ新築の家を持つより費用を抑えることができ、かつ高い満足度で暮らすことが出来ます。
そこで今回は以下のトピックについて解説していきます。

・中古マンションのリノベーションでよくある5つの後悔
・中古マンションのリノベーションで後悔しないための注意点

この記事を読むことで中古マンションのリノベーションに対して後悔しにくくなるでしょう。
「中古マンションのリノベーションで後悔したくない!」とお考えの方はぜひ参考にしてください。

中古マンションのリノベーションでよくある5つの後悔


ここからは実際に中古マンションのリノベーションを行った方によくある5つの後悔についてまとめました。
とてもリアルな声でもうどうしようもない後悔ばかりでしたので早速確認していきましょう。

リノベーションできない物件だった

基本的に分譲マンションの場合、リノベーションができないというケースはめったにありません。なぜならマンションを購入した時点で自分の持ち物になるからです。

もちろんリノベーションが出来るのは専有部分(室内の壁や床、天井に設備機器等)だけに限られるため、他の住民との共有部分はできません。ですが専有部分でもリノベーションどころか釘一本打つことを禁止されている物件がたまに存在します。

リノベーションができない物件の特徴としては、築年数が40年以上であったり、水回りに不備があったり、過去のメンテナンス履歴が確認できない点が挙げられます。このあたりも含めて、事前にリノベーションが出来るかどうか確認しましょう。

予算をオーバーしてしまった

自分の理想の部屋を作るため、ついつい予算を無視して様々な装飾をしてしまうケースもよくあります。もし熱がこもって予算オーバーしてしまった時のために、予算内に抑えるポイントが4つあります。

優先順位をつける

1つ目は優先順位をつけることです。具体的にはどうしても叶えたいことや交換する必要があるものを優先するようにしましょう。

値下げ交渉してみる

2つ目はリノベーション会社に値下げ交渉することです。あまり値下げ交渉をされたことがないと思いますが、工事内容を見直すことなく費用を抑えられることがあります。ですが費用を抑えたことにより手抜き工事になる可能性があるので注意しましょう。

コストカットを検討してみる

3つ目は使用する建材を見直してコストカットする方法です。先ほどの値下げ交渉では手抜き工事になりかねないのでどちらかといえばコストカットのほうが人気となっています。

具体的にコストカットとは使用する建材のグレードを下げたり、まとめてリノベーションをお願いしたりすることです。

国の制度を活用する

4つ目は減税・補助金制度を活用することです。国からの規定により耐震改修やバリアフリー改修などは減税や補助金制度を利用できる可能性があります。

具体的な国の制度の名前は所得税の控除、固定資産税の減額、贈与税の非課税措置、登録免許税の特例措置、不動産取得税の特例措置という5つですので、自分が制度を利用できるか確認してみましょう。

新耐震基準を満たしていなかった

新耐震基準とは1981年に制定された建築基準法です。具体的な内容としては住宅やマンション・ビルを建築する際は「震度5強程度の中規模地震では軽微な損傷、震度6から7程度の大規模地震でも倒壊は免れる」強さにすることを義務付けるという内容になっています。この法律は昔から存在していた耐震基準を改正して出来たもので、1978年に発生した宮城県沖地震が改正するきっかけとなりました。

法律が定められてまだ40年程度しか経過していないため、中古マンションの中にはこの新耐震基準を満たしていない物件が多いです。そのため、リノベーション費用の他にさらに耐震補強費用もかかってきます。

他にも新耐震基準を満たしていると住宅ローン控除等の税制優遇の対象となる可能性があるので何かとお得になります。このように新耐震基準を満たしていると安心面だけでなく、金銭面でも大きな助けとなるのでしっかりと確認しましょう。

配管が劣化していた

配管が劣化しているとリノベーションだけでなく配管工事までもしなくてはならない可能性があります。配管の修理は皆でお金を出し合って修理するものであると考えている方が多いですが、実は修理する配管部分が専有部分(家)である人が修理費を払います。

つまりリノベーションだけでなく更に配管修理費も必要になるケースがあることを意味しています。また配管を修理しても配管の出口は決まっているため、どうしても実現することが出来ない間取りも存在することもあります。

これらのことが可能性として存在するため、物件を購入する前に配管の状態や位置はもちろんのこと、前回の配管交換の時期も確認できれば望ましいでしょう。

修繕積立金が高かった

修繕積立金とは分譲マンションの外壁や部屋、エントランスなどの共用部分を中心に修繕工事や維持管理をするためや、十数年に一度の耐久性を維持する大幅な修繕をするために入居者全員が負担する積立金のことです。そしてこの中古マンションではこの修繕積立金が高いケースが多いです。

その理由は築年数が経過するごとに徐々に値上がりしていくことが多いからです。ですが修繕積立金が安ければいいという訳でもなく、修繕積立金が安いと適切なタイミングで修繕できなかったり、修繕内容がいい加減である可能性もあります。

個人の家計状況によって支払額の許容範囲が異なりますが相場は管理費と修繕積立金を含めて毎月2〜3万円程度であるためぜひ参考にしてみてください。

中古マンションのリノベーションで後悔しないための注意点


ここからは中古マンションのリノベーションで後悔をしないための注意点について解説していきます。

不動産会社を慎重に選ぶ

中古マンションのリノベーションで後悔しないためにはまず不動産会社を慎重に選ぶところから始まります。不動産会社を選ぶ際に特に注意するべきポイントは3つあります。

事例を参考にする

1つ目は事例を参考にすることです。ほとんどのリノベーション会社は自社のホームページを持っており、そこにこれまで手がけてきた事例を紹介していることが多いです。その事例から自分の理想のリノベーションと方向性が近いかどうかを調べてみましょう。

アフターフォローが充実しているか

2つ目はアフターフォローがしっかりしている会社を選びましょう。住宅は長く住んでいくものなので、長期的に関係を続けられる方が望ましいです。

そのためリノベーションが終了してから保証期間を設けている会社を選ぶことがおすすめです。

こちらの意図を読み取り、寄り添ってくれるか

最後は担当者がきちんと意図を読み取ってくれるかということです。施主様と担当者が一緒に作り上げていくものなので「話がしやすいか」「気が合うか」「感覚が合うか」など、人間的な相性はとても大事です。

具体的にこちらが提示する理想と予算から細かくプランを提案してくれるかどうかという意味で、見積もり等を細かく、丁寧に対応してもらえる会社を選びましょう。

マンションの管理規約を確認する

マンションの管理規約とはマンションの憲法のようなもので、このルールに基づき、集合住宅の生活が営まれます。そのためリノベーション工事も管理規約に基づいて行う必要があります。

例えばリノベーションに関する管理規約の例として挙げられるのは遮音性能です。物を落としたような些細な生活音が下の階や隣の住戸に響かないように遮音等級が定められています。

他にもまだまだ物件によって規約内容が変わってきますので、しっかりと確認する必要があります。

リノベーションできる内容とできない内容を確認する

先ほど解説した管理規約によりリノベーションにはできる内容と出来ない内容が存在します。基本的に床や壁、お風呂やトイレなどのほとんどがリノベーション出来ますが、玄関のドアの交換や窓のサッシ交換、パイプスペースの移動やバルコニーの増改築等はリノベーションが出来ません。

これらは一般的に言われているリノベーションが出来ることと出来ないことであり、実際は管理規約にさらに詳しく禁止事項が記載されています。このような禁止事項を事前に確認しておかないと購入してからやりたかったリノベーションができずに後悔するケースが多いので注意しましょう。

実際に内覧する

リノベーションで後悔しないために実際に内覧するという方法もあります。基本的に不動産会社から提供された資料では築年数、面積、構造、立地、物件のお得情報等が分かりますが、都合の悪い情報は書かれていないことが多いです。

ですので予想とのずれを少しでもなくすために実際に内覧に行くことをおすすめします。実際に内覧に行って、日当たりや風通しの良さ、周辺地域の環境、建物の外観やエントランス、廊下、ゴミ置き場、駐輪場、夜の状況、近隣住民などを見ておくとよいでしょう。

また実際にリノベーションをして自分の理想になるかのシミュレーションを行うと物件購入してからのずれが非常に小さくなるため、満足度が高い家を作ることが出来るでしょう。

ランニングコストを計算する

物件を購入した際にかかる費用を先に計算しておくことも後悔しないリノベーションとなるポイントです。具体的には中古マンションを購入して、リノベーションを行い、生活する際にかかってくる管理費と修繕積立金、ローン等を含めて計算しましょう。

そこまでイメージを明確にすることで予算内でリノベーションもでき、後悔しない家となっていくでしょう。さらに物件購入する時によくある失敗として、思っていたより高くていい物件だったけど見逃すしかなかったということもあります。

これも詳しい計算のシミュレーションをしていなかったからで、よく予算ギリギリで家を購入される方が多いのですが、物件を購入する際は不動産取得税やローン手続きなどの費用が6〜8%かかってきます。その費用をきちんと計上した上で毎月の支出のレベルまでのランニングコストを計算しましょう。

弊社クルーにインタビュー!中古マンションのリノベーションで後悔しやすい内容とは


弊社クルーに中古マンションのリノベーションをした際にお客様が実際に後悔された内容に関する質問をいたしました。

Q.お客様が中古マンションのリノベーションをされた際、完成後に「もっとこうすればよかった」と後悔されている内容があれば教えてください。

「ドア枠のチリなど、細かいところをもっと詰めればよかった」と言われたことがあります。マンション購入だと入居時期が決まっているため(家賃が発生するため)打ち合わせ時間がどうしても短くなります。その中で決めることが多いので、細かいところまでお客様の理解が及んでいないことがあります。

弊社としては、任せてもらえる信頼を早く得ることと、限られた時間の中でお客様が「選びやすいように準備すること」「お客様に合わせ気になりそうなところは細かいところでも事前にご説明する」ようにしています。お客様には現場に行って実際どうなるのか、見ることをおすすめします。

どんなにデザインがよくても「導線の悪さ=後悔」につながるケースが多いように感じます。基本的な寸法を抑えることはもちろんですが、様々なお客様の生活スタイルを意識し、何を優先(こだわり)しているのかに注目するようにしています。

例えば、収納1つにしても「何を収納するのか」「収納量はどのくらい必要なのか」「収納物の使用頻度」などによって計画や寸法が変わってきます。そのように細かいヒアリングにより、お客様のご要望に合わせて理想的な動線を実現できるよう取り組んでいます。

間取りや設備といった部分はやり直すために手間とお金がかかってしまい、後悔につながるのでお互いに細心の注意が必要です。また、コストをかけなかったところを後悔する人もいます。リノベーションをする一大決心するのであれば計画性も大切ですが、ご自身が思う存分したいことを盛り込んでみてはと思います。

Q.中古マンションのリノベーションで起こりやすい失敗例があれば教えてください。

今までさまざまなリノベーションに関わってきた経験から、失敗につながりやすい項目は以下となります。

・コンロをIHにしたかったけど、マンションの規約上できなかった点
・エアコンの配管経路が難しく、簡単にエアコンを付けることができない点
・リノベーションをやる箇所とやらない箇所が混在し、やらなかった箇所が浮いてしまう点
・取れない壁があるため間取りを変更できない点

まとめ


中古マンションのリノベーションは予算内に収めることが出来ないことより、購入した物件によって後悔しないかが大きく変わってきます。なぜなら日当たりや風通しの良さ等はリノベーションをしても変えることはできませんし、他にもマンションによって管理規約でリノベーションができることと出来ないことが存在するからです。

そのため様々な視点から物件をチェックして、後々の後悔や失敗の種を確実になくすよう心がけましょう。自分だけでは少し怖いという方は、まずは信頼できる不動産会社を探してもらうことが最も安心かつ高確率で満足のいく物件に出会えるでしょう。皆さんの理想の暮らしの一助になることが出来ていれば幸いです。